米現地時間3月23日、ServiceNowは、インドのハイデラバードに拠点を置くロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)企業であるIntellibotを買収する契約を締結、2021年第2四半期にIntellibotの買収完了予定だと発表した。
IntellibotがServiceNowの中核となるワークフローを拡張することで、反復的なタスクをインテリジェントに、エンドツーエンドで自動化することが可能になるという。ServiceNowは今後、Intellibotの機能をNow Platformにネイティブに組み込むことで、最新のシステムとレガシーシステムの両方をより簡単に統合し、生産性を向上させ、既存の人工知能(AI)や機械学習(ML)の取り組みを強化するとしている。
ServiceNowのCreator Workflowシニアバイスプレジデント 製品担当 ジョシュ・カーン(Josh Kahn)氏は、「ServiceNowは、ワークフロー変革をもたらす『platform of platforms』として、ビジネス上の意思決定を合理化し、生産性を新たなレベルに引き上げる強力なエンドツーエンドの自動化機能を提供しています。Fortune 500社のうち80%以上の企業が当社のお客様であり、その多くの企業が、レガシーアプリケーションとモダンアプリケーションを組み合わせて自動化を進めようとしています。今後はIntellibotと共に、当社のシステム連携機能を拡張することで、お客様がワークフローを容易に自動化し、生産性を向上させることができるよう取り組んでいきます」と述べている。
インドにおけるフットプリントの拡大
今回の買収は、ServiceNowにとって急速に成長している市場の一つであるインド市場に対し、幅広いコミットメントを裏付けるものだという。同社は2022年第1四半期までに、インドで2つの新しいデータセンターを開設する予定。これらの新しいデータセンターは、インド国内にデータを保存するという要件を満たし、ServiceNowの高可用性アーキテクチャの一部となって、クラウドサービスの拡張性を継続的にサポートしていくとしている。
またインドには、ServiceNowにとって2番目に大きな研究開発センターがあり、人材供給拠点ともなっている。ServiceNowは、今後3年以内にインド国内の従業員を倍増させる予定だという。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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