アイ・ティ・アール(以下、ITR)は、国内のIBP(Integrated Business Planning:統合ビジネス計画)市場規模推移および予測を発表した。
IBP市場の2019年度の売上金額は、前年度比50.5%増の47億4,000万円と大幅な伸びとなった。2020年度も主要ベンダー各社とも新規導入ユーザーが増加傾向にあり売上金額を伸ばしていることから、市場も引き続き同33.5%増と高い伸びが予想されるという。コロナ禍で不確実性が増すビジネス環境においてビジネスの継続性を維持するには、プランニングの精度向上や自動化を図ることが重要との認識が高まっており、成長の要因となっている。
また、IBP市場は今後も高成長を維持し、CAGR(2019~2024年度)は23.3%、2024年度の売上金額は135億円を予想しているという。

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ITRのプリンシパル・アナリストである浅利浩一氏は、「IBPは、ビジネスのオペレーションとファイナンスのプランニングの横断的な管理を目指すソリューションであり、参入ベンダーの源流は、経営・予算管理、サプライチェーン、アナリティクスと各社異なります。計画の進捗・達成状況および収益の見通しを、遅滞なくズレなく把握できるようにすることで、Excelが混在しサイロ化した計画・予算システムを刷新する基盤として活用できます。また、AI・機械学習による機能強化も図られてきており、グループ/グローバルのマルチサイトでビジネスを展開する大企業を中心に導入が進んでいることから、今後はさらに展開に弾みがついていくと予測されます」とコメントしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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