日立製作所(以下、日立)は、電力や鉄道、上下水道など、社会インフラ事業者向けに、リモート環境からの参加を可能としたサイバー防衛訓練サービス「オンラインNxSeTA」を、6月1日より提供することを発表した。
NxSeTAは、重要な社会インフラへのサイバー攻撃に対応するための総合訓練・検証施設として2017年に大みか事業所内に開設。また、2020年には、顧客の拠点でNxSeTAと同様の訓練を可能とする「ポータブルNxSeTA」を提供している。
今回新たに提供する「オンラインNxSeTA」は、リモート業務に対応して、自宅やサテライトオフィスなど、場所を限定せず、遠隔から訓練や講義の受講が可能だとしている。特に、リモート環境下では、従業員間の相互連携がより重要になるため、各種業務ツールを活用し、利便性の高い豊富な訓練メニューを提供。また、個人および組織におけるセキュリティスキル向上に向けて、コミュニケーション力やレジリエンスなど多様な評価軸としてSafety-IIなどを用いた訓練評価を行い、段階的にスキルアップが図れるように、継続的な効果教育・訓練計画を提案するという。
さらに、人財面の強化のみならず、訓練で得られた課題に対し、システム面や運用面においても日立が長年の社会インフラシステムの構築で培ってきた経験・運用ノウハウやIT技術をもとに、セキュリティ施策の改善支援も実施。コンサルティングからセキュリティ施策の導入・運用までトータルに支援するとしている。
【関連記事】
・日立や積水ハウスなど4者、ブロックチェーンを活用した賃貸契約に関わる実証実験を開始
・日立システムズ、インテグリティ・ヘルスケアと健康支援サービス提供を目指す
・ワークマン、日立の新システム導入で店舗の働き方改革を目指す