電通国際情報サービス(以下、ISID)は、統合HCMシステム「POSITIVE」の販売シェア拡大に向け、従来大企業を中心としていた販売ターゲットを中堅企業まで拡大すると発表した。
「POSITIVE」は、人事・給与・就業管理や人材データの活用など、企業の人材マネジメントを包括的に支援する統合ソリューション。大企業が、グループ全体で活用するための機能を多く備えているとしている。
また、ISIDは同ソリューションの開発・導入・保守の生産性向上を目的に、販売代理店およびユーザー向けに、新たな開発プラットフォームや各種ツール群の提供を開始するほか、「POSITIVE」導入のためのクラウド基盤の拡充などを実施するという。具体的な提供内容は、以下のとおり。
ライセンス体系改定およびサブスクリプション形式での提供開始
従来では、従業員数2,000名以上からの提供だったが、今回より300名以上のライセンスモデルを新設。また、2,000名以下の企業については、新たにサブスクリプションモデルの提供を開始する。
開発・導入・運用の生産性向上ツール「POSITIVE OPTIMUS」シリーズの提供
「POSITIVE」の開発・導入・保守の生産性向上を目的とした、独自開発プラットフォームとツール群「POSITIVE OPTIMUS」シリーズを、導入パートナー向けに展開。第1弾として提供開始する「POSITIVE OPTIMUS-Development」は、独自の開発プラットフォームで、ユーザー独自の業務プロセスに対応する個別プログラムを、標準機能から呼び出せるソリューションとなっている。
パッケージのバージョンアップの影響を受けにくく、一般的なアドオン開発よりも、開発・保守コストの削減が可能だとしている。
クラウド対応強化
「POSITIVE」および同社ソリューション「STAFFBRAIN」は、オンプレミスとクラウドの両方に対応可能。従来のAWS上での提供にくわえ、新たに「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」上での提供に対応する。
スマートフォンなどから利用可能なスマートデバイス対応モジュールの機能強化
オプション機能であるスマートデバイス対応モジュールにおいて、従業員からの申請業務の対応範囲拡大や、人事情報の参照範囲拡大などの機能強化を実施。働き方の多様化および、リモートワークの運用を支援する。
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