NECは、データの利活用および連携を実現するクラウドサービス「NEC 都市OS」について、全国の自治体向けに9月8日から販売活動を開始することを発表した。
「NEC 都市OS」の特長
先端的サービスの提供に必要な共通機能の搭載
スーパーシティ・スマートシティの先端的サービスに共通的に必要となる機能として、パーソナルデータ利活用基盤機能、AIを活用したデータ分析、生体認証を活用した個人認証、ID連携管理機能等をあらかじめ本サービスに搭載。共通機能は、APIを通じて容易かつシームレスに利用することができ、先端的サービスの開発コストを低減、短期間で実証・実装することが可能だという。
クラウドサービスにより地域ごとの計画に応じた柔軟な導入が可能
クラウド型によるサービス提供により、各自治体のスーパーシティ・スマートシティ展開計画に応じた段階的な導入が可能だとしている。また、マルチクラウドに対応しており、地域間連携、共同運営など地域の特性やニーズに合わせたシステムを利用できるという。
安全・安心なまちづくりを支えるNECの高い技術
データ連携基盤は、オープンソースソフトウェアである「FIWARE」をベースとしているという。また、個人同意管理等に対応しており、個人から目的別事前同意を取得することで要配慮個人情報を含むパーソナルデータを扱うことのできる、パーソナルデータ利活用基盤機能を搭載。これらはそれぞれ、スーパーシティ構想のデータ連携基盤に必要とされるデータの分散管理・API公開等の技術基準に準拠しているという。
また、AIを活用したデータ分析機能は、「NEC the WISE」のAI技術群の中からスーパーシティ・スマートシティに適した機能を適用可能。認証機能では、顔認証をはじめとするNECの生体認証「Bio-IDiom」による個人認証を利用可能だとしている。さらに、ID管理では「NEC Smart Connectivity」のIDコネクトサービスにより、複数の先端的サービスのIDを統合してユーザーの利便性を上げることが可能だという。
他にも、同社の保有するセキュリティアセットから、秘密計算、ブロックチェーン、AIプライバシーなどの技術を活用し、フルレイヤーでのセキュリティ担保によりエンドツーエンドでトラステッドなサービス提供を実現するとしている。
提供開始時期/提供目標
- 提供開始時期:2021年度下期から順次提供
- 提供目標:2025年度までに200都市
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