KDDI総合研究所と大成建設が取り組む「新たなワークスタイルの確立 5G×屋外ワークスペース」が、10月18日、東京都が公募した「5Gを含む先端技術を活用したスマートシティサービス実証事業」に採択された。
両者は、パートナー企業であるKDDIと共に5月より、西新宿スマートシティ協議会において、新しいワークスタイルの確立をテーマに「高い生産性の確保」「快適に働ける環境の整備」に向けて、プロジェクトを推進。本実証実験は、5Gを含む先端技術を活用したオンライングループワーク環境を屋外に構築し、技術・運用・事業面での課題を可視化することで、新しいワークスタイルを実現するサービスの実用化を促すことを目的として実施するという。
実証実験の概要
空地・街路・公園などのオープンスペースに仮設するテント型ワークスペースに5G通信などの先端技術を導入し、新たな屋外ワークスペースを構築するとしている。
取り組み内容
高い生産性を備えたオンライングループワーク環境の提供
5Gの大容量・低遅延の特徴を活かし、遠隔オフィス空間の高精細360度映像データや音場データを屋外ワークスペースに伝送しリアルに再現。また、グループワークの活性度をAI分析し、可視化、フィードバックを行うとしている。これにより、ブレインストーミングやワークショップのような、密なコミュニケーションを必要とするグループワークにおいても、オンライン上でディスカッションを活性化できる環境を提供するという。
快適な屋外ワークスペースの提供
屋外ワークスペースについて、簡易に設置、移動できるほか、設置場所や季節に応じた快適な空間の提供を目指す。また、ショールームやイベントなど、様々なユースケースの開拓と実装課題の精査にも取り組むとしている。
各社の役割分担
KDDI総合研究所
- 5G技術を活用した実証実施
- 低遅延音場再現/360度映像伝送システムの開発
- グループワーク活性度モニタリングシステムの開発
大成建設
- 屋外ワークスペース設置・運営
- オープンスペース利活用の促進
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