野村総合研究所は3月2日、豪州のグループ会社であるASGが2月28日、Velrada Capitalの発行済み株式100%を取得し、完全子会社化したことを発表した。Velradaは豪州においてマイクロソフトが提供するクラウドサービスの導入コンサルティングを行っている会社だ。
このM&Aは、DXにかかわる能力をグローバルに強化する同社の成長戦略に沿ったものだという。
ASGは1996年に設立され、オーストラリアの官公庁と民間企業の顧客に、統合基幹業務システムや経営データ分析など、IT分野のソリューションおよびコンサルティング事業を展開。2016年12月にNRIグループとなって以降、複数の同国企業を買収しながら事業を拡大している。
同社によればVelradaは、豪州トップクラスのマイクロソフトパートナーであり、今後ASGはVelradaの技術力や顧客基盤を生かし、より付加価値の高いDXサービスを豪州で展開していくという。
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