「VMware vFabric」は、Java開発フレームワークである「Spring」を中心として、アプリケーションサーバ、Webサーバ、インメモリデータ管理、メッセージング、アプリケーション監視など、OSSベースのミドルウェアやツールをパッケージ化して連携させることで管理性を高めた、「VMware vSphere」に最適化されたクラウド向けアプリケーション実行環境だという。
「VMware vSphere」をIaaS基盤として、アプリケーションに対するサービスを提供する「VMware vFabric」を組み合わせることで、アプリケーション開発者が容易に利用可能なPaaS環境を実現するとしている。
「VMware vFabric」は、スケーラブルなアプリケーション実行基盤であるプライベートPaaS環境を自社のデータセンタに構築可能だという。さらに、オープンなアーキテクチャを採用しているので、VMware社とSalesforce社が共同で提供する「vmforce」、Google社が提供する「Google AppEngine」などのパブリッククラウドを含めた異なるクラウド間でのアプリケーションポータビリティがあり、ハイブリッドPaaSにも柔軟に対応可能だという。
また、ネットワールドは、「VMware vFabric」が各種OSSベースのソフトウェアで構成されているため、OSSサポートで実績のあるサイオステクノロジーと協業し、技術サービスの充実を図るという。
発表によると、「VMware vFabric」クラウドアプリケーションプラットフォームの主なコンポーネントは次の通り。
・vFabric tcServer
Apache Tomcatベースの軽量Javaアプリケーションサーバ。
・vFabric Enterprise Ready Server(ERS)/vFabric Web Server
Apache HTTPDベースのロードバランシングサーバ/Webサーバ。
・vFabric RabbitMQ
AMQP(Advanced Message Queuing Protocol)をベースとしたメッセージングシステ
ム。
・vFabric GemFire/vFabric SQLFire
スケーラブルかつ高速なNoSQLKVS(Key-Value-Store)型のNoSQLインメモリデータベースサーバ。
・vFabric Data Director
セルフサービスデータベースプロビジョニング・管理システム。
・vFabric Hyperic
統合監視・管理コンポーネント。
■「VMware vFabric」の詳細
http://www.networld.co.jp/vmware/pro_info/vfabric/main.htm