今回の機能強化により、「Biz ホスティング Cloudn」の信頼性、拡張性、利便性が大幅に向上し、大規模で膨大なアクセスへの対応や高信頼性が要求されるソーシャルゲームやECサイトなどのシステム基盤として利用することができるようになるとしている。
発表によると「Biz ホスティング Cloudn」で新たに提供される機能の概要は次のとおり。
・Auto Scaling:設定したポリシーに応じて仮想サーバーを自動的に増減
・Load Balancing Advanced(LBA):トラフィックを複数の仮想サーバーに負荷分散
・Facility Redundancy Zone:高信頼なシステムを構築するために仮想サーバーを構築するデータセンターを選択できる機能
・File Storage:利用が容易で大容量・高信頼のNFSプロトコルのファイルストレージ
・Relational Database(RDB):複数拠点で冗長化されたリレーショナルデータベース(MySQL)
・DNS:拠点間の切替などにも利用できるAPIを備えた高信頼なDNS機能
・Monitoring:仮想サーバーなど、各コンポーネントのモニタリング機能
・Provisioning:複数台構成の仮想サーバー群をまとめて構築する機能
また、新機能の主な特徴は次のとおり。
1. 仮想サーバーの増減や負荷分散を自動化し、アクセス集中にも対応できる拡張性を確保---Auto Scaling、Load Balancing Advanced(LBA)
インターネットトラフィックの状況に応じて、予め設定した条件に基づいて仮想サーバーを自動的に増減(スケールアウト/スケールイン)したり、複数のデータセンターにある仮想サーバーに分散可能。これにより、トラフィックが集中する大規模なECサイトなどの構築・運用などにこのサービスを利用可能。
2. 仮想サーバーなどを複数データセンター分散で、信頼性の高いシステムを構築可能---Facility Redundancy Zone、DNS
仮想サーバーなどを複数のデータセンターに分散できるため、DNSの拠点間切り替え機能と組み合わせた冗長化により、信頼性の高いシステムを本サービス上に構築可能。これにより、企業の情報システムなど高い信頼性や継続性を必要する場合でも利用可能に。
3. 柔軟で信頼性の高いリレーショナルデータベースを簡易に構築・運用可能---Relational Data Base
複数拠点で冗長構成されたMySQLによるリレーショナルデータベースを、簡単に構築・運用可能。データベース管理から解放され、柔軟に規模などを変更することができるデータベースを安価に利用可能になるため、手間をかけずに柔軟にアプリケーション開発・運用をすることが可能に。
4. カスタマポータルを一新、仮想サーバーの構築や運用監視などセルフマネジメント機能の利便性向上---Monitoring、Provisioning
今回一新したカスタマポータルでは、システム単位の仮想サーバー群をまとめて構築する機能や、CPUなどの利用状況を監視する機能を拡充。ユーザーによる効率的なシステム構築・運用が可能に。また、シングルサインオン機能を拡充することで、サービスごとのログインが不要となり、料金照会などもカスタマポータル上で一元的に実施可能。
なお、2012年12月から提供している「Biz ホスティング Cloudn PaaS」を3月28日からカスタマーポータルから直接購入・利用できる形にして提供するという。
■ニュースリリース
http://www.ntt.com/release/monthNEWS/detail/20130328.html