現在のデータベース復旧ソリューションでは、通常は最後のバックアップ以降に生成されたデータがすべて失われ、多くの場合は数時間から数日分のデータが消失するという。
「Zero Data Loss Recovery Appliance」は、本番用のサーバーやネットワークに対するバックアップの負荷を大幅に削減できるため、バックアップのために長時間にわたってシステムを停止することは実質的に不要になるという。
この製品は、きわめて高い拡張性を有し、単一の「Zero Data Loss Recovery Appliance」で数千のデータベースの保護要件に対応できるため、異なる種類のバックアップ・システムを導入した場合に比べてコストや複雑さを回避できるとしている。
発表によると、「Zero Data Loss Recovery Appliance」の主な特徴は次のとおり。
・データ損失の防止:独自のデータベース統合により、REDOデータをアプライアンスに継続的に送信し、最新のトランザクションをリアルタイムで保護して、データを失うことなくデータベースをリストア。また、バックアップ・データのブロックレベルでのデータ整合性チェックを行うため、本番用データベースやバックアップのデータ破損対策も合わせて実施可能。
・本番への影響の最小化:「Oracle Database」に組み込まれたバックアップ・アルゴリズムは、変更データのみをアプライアンスに送信するため、本番用データベースへの影響や、I/Oトラフィック、およびネットワークの負荷を最小化。高コストのバックアップ処理は、すべてアプライアンスにオフロードして負荷を軽減。
・テープ・アーカイブのオフロード:データベースのバックアップを低コストのテープ・ストレージに直接アーカイブできるため、本番用データベース・サーバーの負荷を軽減。アーカイブ処理は昼夜を問わず実行でき、テープ・ドライブの使用率を向上。
・任意の時点へのリストアが可能:アプライアンスに格納されているデータベースの変更データを使用して、希望する時点における完全なデータベースのコピーを仮想的に作成。
・クラウドスケールの保護:単一の「Recovery Appliance」として提供されるため、データセンター内または地域内の数千に上るデータベースのデータ保護要件に対応可能。システムのダウンタイムなしに、ストレージの容量をシームレスにペタバイト単位に拡張可能。
・災害からのデータ保護:遠隔地にある「Recovery Appliance」にリアルタイムでデータを複製できるため、サイト障害からビジネスのデータを保護。データベース・ブロックは継続的に検証され、送信や処理のあらゆる段階でのデータ破損を防止。