「MySQL Cluster」は、ACIDに準拠したオープンソースのトランザクション・データベースであり、リアルタイムのインメモリ・パフォーマンスと99.999%の可用性を提供できるように設計されている。
大手通信サービス・プロバイダーのサブスクライバー・データベースや、金融取引のグローバルな不正検出に利用されているという。
最新版の7.4は、開発プロセスの段階でユーザーが製品をプレビュー、テストし、フィードバックを返すことができる一連の開発マイルストーン・リリースに基づいて開発された。
最新版の主な強化内容は次のとおり。
・インメモリ・パフォーマンスと拡張性の向上:SysBenchベンチマークの結果は、「MySQL Cluster 7.4」のパフォーマンスが読み取りのみのワークロードで50%近く、読み取り/書き込み処理で40%近く「MySQL Cluster 7.3」を上回っている。
・アナリティクス向けワークロード効率の向上:ユーザーは、OLTPワークロードに対してサブミリ秒の低レイテンシと比類なき並行性を提供する、同じメモリ最適化テーブルを使用して、複雑なアナリティクスやアドホック検索が関連するアプリケーションの処理負荷を「MySQL Cluster」上で効率良く実行可能に。
・複数データセンター間の高可用性のための新しい地理的冗長性機能:競合トランザクションのロールバックを実現し、地理的に離れたクラスタ間での完全にアクティブ・アクティブなUpdate-anywhereレプリケーションに対応。
・管理機能の向上:「MySQL Cluster」のオンプレミスとクラウドの両方の配備の改善点は次のとおり。
- 分散したメモリ使用とデータベース操作に関する新しいレポートにより、管理を効率化。
- パフォーマンス調整オプションを追加。
- オンライン・メンテナンス操作が高速化され、たとえばソフトウェア・アップグレードを5倍高速に実行。