「IBM Verse」は、受信トレイの中に時系列に並んだEメールを1つひとつ読んで優先的に取り掛かるべき仕事を見つける作業を削減できるだけでなく、自分が対応すべき仕事や関係者に依頼中の仕事の見落としを防ぐという。
また、新たなユーザー・インターフェースにより、Eメールを多用してきた世代とSNSに慣れ親しんでいる世代の両方が使いやすい環境を提供する。例として、職場や自宅でPCを使って仕事をする場合、外出先や移動中にスマートフォンやタブレット端末などのモバイル機器を利用する場合など、さまざまなワークスタイルに対応するという。
「IBM Verse」は、クラウド・サービス(SaaS)として提供し、使用料金は利用者あたり月額714円(税別、1~100ユーザーの場合)。日本語、英語など、25か国語に対応している。
「IBM Verse」は、クラウド・コンピューティング、アナリティクス、モバイル、ソーシャル、セキュリティーの最新技術を駆使して実現されているという。
また、Eメールやカレンダー、オンライン・ストレージやその他の企業向けソーシャル機能を統合し、スマートフォンやタブレット端末でも使いやすいシンプルな操作性を実現するために、IBMのソフトウェア開発者だけでなく、IBMデザイン・ラボのデザイナーが設計に加わり、大勢のユーザーやビジネス・パートナーの知識や意見を取り入れたとしている。
「IBM Verse」の主な機能は次のとおり。
・「人」を中心に設計され、Eメール機能と企業向けのソーシャル機能を統合。これにより、メールに含まれる関係者のプロフィールや組織階層の確認、在席確認やチャット、添付ファイルの参照・編集や他のメンバーへの共有といったことを1つの画面から簡単な操作で実行することで、個々の作業を効率的に処理。
・重要な人を推奨するソーシャル・アナリティクス機能に加え、該当利用者からのメールや業務履歴をキーワードだけでなく、さまざまな条件で検索でき、絞り込みを可能にしたファセット検索を装備。これにより、重要な業務を直感的に把握し、優先的に取り組むことで作業管理の効率を向上。
・重要性の低いメールのスレッドを非表示にしたり、アプリケーションを切り替えることなく作業できるため、実行中の作業を中断することなく集中することが可能。
・デザインはタブレットでの利用にも最適化。さらに、追加費用なく導入できるモバイル・アプリケーションにより、外出時に小さな画面でも作業を継続可能。
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