レッドハットでは、2009年から「認定クラウドプロバイダープログラム(CCP)」を全世界で提供してきたが、これは主に、マルチテナントのパブリッククラウド上でRed Hat Enterprise Linuxをオンデマンドおよび従量課金で使用する顧客のために設定したものだという。
今回、CCPをCCSPに拡大するのは、顧客ニーズがよりハイブリッドクラウドにともない、マネージドサービスプロバイダー、システムインテグレータ、通信業者、ホスティング事業者、およびVARなどあらゆる業態のパートナーを包含しなければならないからだという。
「認定クラウド&サービスプロバイダープログラム」は、単にパートナーに対するサポートを拡大するだけでなく、パートナーが利用できるソリューションの選択肢を次の製品に拡張するという。
- Red Hat Enterprise Linux およびRed Hat Enterprise Linux for SAP HANA
- Red Hat OpenShift
- Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform
- Red Hat JBoss Middleware
- Red Hat Gluster Storage
レッドハットの「認定クラウド&サービスプロバイダー」の指定は、同社による審査に従ってパートナーに与えられる。各プロバイダーは、顧客企業のクラウド構築のため、安全で拡張性が高く、十分なサポートによる一貫性のある環境を提供できることを証明するための検証、および認定要件を満たす必要があるという。
世界中で統一されたこのプログラムにより、各ソリューションがレッドハット製品の専門家による審査を受けており、確実な基盤を元に実装を開始できるという安心感を、ユーザー、独立系ソフトウェアベンダー(ISV)、およびパートナーに提供するという。
日本では、大小さまざまなプロバイダーがひしめき合う環境でクラウド市場が形成されており、通信事業者、クラウド事業者のみならず、いわゆるシステムインテグレータやISPも多数存在し、大都市圏に限らず、各地方に根ざしたビジネスを展開しているという。
そこで、地方展開をさらに拡大するため、サイオステクノロジーとソフトバンクコマース&サービスの2社をCCSPディストリビューターに選定、CCSPプログラムの拡大によるクラウドエコシステムの提供に参画することになったとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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