新ソリューションは、セキュリティフライデーが提供するサイバー攻撃検知システム「VISUACTTM -X」と、インターコムが提供する情報漏洩対策+IT資産管理システム「MaLion」の連携により実現するもの。純国産ソフトウェアベンダー同士が協業することで、情報漏洩対策ソリューションに関する国内のニーズを的確に捉えた製品化を可能にするとしている。
「VISUACT-X」は、セキュリティフライデーの先進技術であるTAAN1テクノロジーにより、ネットワーク上の挙動を多面的に解析する。これにより、内部への侵入を許したさまざまなタイプのマルウェアの活動を早期に検知し、感染したPCを「MaLion」によってネットワークから遮断することで、機密情報の漏洩を未然に防ぐことができるという。
また、「MaLion」は、スマートフォン、USBメモリ、外付け型HDD、メモリカードリーダーなどの外部デバイスの接続制御に対応している上、WindowsとMacの両PCを操作監視の対象としているため、ほぼすべての従業員のPCにおいて、機密情報の不正な持ち出しを防ぐことができるという。
今回の製品連携により、「VISUACT-X」がリアルタイムに検知したサイバー攻撃情報(ログ)は、そのまま「MaLion」に受け渡される。これにより、「MaLion」の管理画面にサイバー攻撃に関する警告を通知したり、サイバー攻撃によってマルウェアに感染した疑いのある端末を即座に社内ネットワークから遮断したりするなどの対応が可能になるという。
今後は、2016年度中にパッケージ版(オンプレミス)の「MaLion 5」と「VISUACT-X」の間で連携機能の一部に対応させ、両社の販売パートナーを通じて第1弾の提供を開始する。サイバー攻撃対策ソリューションの利用ユーザーは、一般的に数千から数万クライアント規模の大企業が中心となる。この連携ソリューションは、比較的安価な価格帯で提供することで、数百から数千クライアント規模の中堅・中小企業をメインターゲットに普及を図っていくという。