「StorageTek VSM 7 System」は、パブリック・クラウドに対する直接的で最大限に自動化されたストレージ階層化機能を提供するという。さらに、オラクルがIaaSとして提供する「Oracle Storage Cloud Service - Object Storage」および「Oracle Storage Cloud Service - Archive Service」とシームレスに統合できるように設計されている。これにより、クラウド・ストレージに対して、オンプレミスのストレージと同様にアクセスすることが可能になるという。
従来のデータ保護ソリューションは、オンプレミスのシステム上で急増するデータに対応するように設計されていたが、「StorageTek VSM 7 System」は、まったく異なる設計思想に基づき開発されている。
パフォーマンスの向上、容量の増加、より高度な拡張性といった中核の機能は重視しながら、さらに、市場のニーズに応えるためクラウドでのストレージ階層化の機能を開発し、メインフレームのユーザーがクラウドの経済的メリットを活用できるようになるという。
「StorageTek VSM 7 System」の主な特徴は次のとおり。
・パフォーマンスと拡張性
過去世代のVSMシステムとの完全なデータ交換をサポートし、富士通のOSIV/MSPならびにIBM z Systems双方のメインフレームに接続することができるデータ保護ソリューション。34倍の容量、256台の「StorageTek VSM 7 Systems」への極めて高い拡張性、データ重複排除、クラウドでのストレージ階層化の機能を提供し、メインフレームおよび異種混在環境のストレージのユーザーに追加容量へのオンデマンド・アクセスを提供する。
・セキュリティの強化
オラクルの最先端プロセッサ「SPARC M7」を搭載し、パフォーマンスを損なうことなく保存済みデータと着脱式テープ・メディアにワイドキー暗号化機能を提供し、データ保護には、「SPARC M7」のセキュリティ機能である「Silicon Secured Memory」を使用。
・可用性
オンプレミス側から「Oracle Cloud」にデータ保護ソリューションを提供し、メインフレームのストレージと異種混在環境のストレージのすべての要件に一元的に対応できる。ポリシーを設定することで、外部ディスク・ストレージから低コストのオフサイト・クラウド・ストレージにファイルを自動的にコピーまたは移行できる。
クラウドでのストレージ階層化機能により、オンプレミスに導入した「StorageTek VSM 7 System」から「Oracle Storage Cloud Service」または「Oracle Storage Cloud Archive Service」へのエンド・ツー・エンドの可視性と診断のメリットを得ることができる。
・ディザスタリカバリー
完全自動のディザスタリカバリーを実現。リモートサイトにメインフレームが必要なくなるため、コストは大幅に削減され、デプロイが合理化される。個々のコンプレックス間の電子データ共有、クラスタリング、レプリケーション、「Oracle Cloud」へのディザスタリカバリーにより、シンプルで柔軟なオプションが豊富に提供される。