オープンソースのDockerおよびKubernetesコンテナが組み込まれた新しいスイートにより、エンタープライズITにおいてプライベートおよびパブリッククラウドのインフラストラクチャを管理し、ビジネスパートナーおよび開発チーム、そして昨今のDevOpsチームにおける急速に変化するニーズに合わせて、新しい運用管理サービスを大規模かつ高速に提供することを可能にするという。
このスイートに組み込まれた新しい「コンテナ・デプロイメント・ファウンデーション」は、業界をリードするデプロイメント、アップデート、およびスケールアウト機能をITチームに提供する。企業はベアメタル、仮想、プライベートクラウド、およびパブリッククラウドを含むさまざまなインフラストラクチャ上で、最新の分析駆動型のITOMスイートを数分単位の速さでデプロイメントおよびアップグレードすることができるようになるという。その結果、企業はアップグレードに伴うリスクとダウンタイムを最小限に留めるとともに、必要に応じた拡張によりITリソースを最大限に活用することが可能となるという。
「HPE IT Operations Management(ITOM)」のスイートには、今回コンテナ技術が組み込まれただけでなく、コンテナ環境を対象とした運用管理機能の強化も行われた。企業や組織がコンテナベースのアプリケーションを大規模にデプロイメントし、運用する際の一連のライフサイクルを通じて管理するための数々の機能が追加されている。
ITOMの4種類のスイートと、コンテナライフサイクル管理のための主な機能は次の通り。
・「Hybrid Cloud Management」:アプリケーションパイプライン自動化とコンプライアンス機能により、さまざまなハイブリッドおよびマルチクラウドの環境を管理。新バージョンでは、新しいコンテナベースのアプリケーションのサービス設計とデプロイメントが可能となり、すぐに使用可能な状態での開発テスト環境、および迅速なアプリケーションリリースが含まれている。
・「Data Center Automation」:調達、パッチ、およびコンプライアンス機能のタスクを自動化し、そのプロセスについてオーケストレーションを行う。新バージョンでは、コンテナ、ハードウェア、およびホストオペレーティングシステムのプロビジョニングをコンプライアンス機能とともに提供。
・「Operations Bridge」:既存のツールと統合することにより、イベント削減の自動化、原因特定、およびビジネスサービスのモデル構築を行う。新バージョンは、コンテナインフラストラクチャとアプリケーションの監視およびトラブルシューティングにも対応し、運用チームのスピードと応答性を改善。
・「IT Service Management Automation」:IT運用に関わる発注、管理、およびメンテナンスを簡素化。新バージョンでは分析に基づくサービス管理と共に、コンテナベースのアプリケーションをサポートする自動化されたディスカバリーと構成管理も提供。
「コンテナ・デプロイメント・ファウンデーション」をベースとした、「IT Service Management Automation」「Operations Bridge」「Data Center Automation」、および「Hybrid Cloud Management」は4月19日から提供され、四半期ごとにアップデートが提供される予定。(当初は英語版として提供され、日本語版は四半期ごとのアップデートで順次対応予定)