このソリューションは、ベア・メタル・インスタンス特性を最大限に引き出す、単一ノードのマルチコア/マルチプロセッサ環境に最適化された、オンメモリ上で高速に動作するDAG実行エンジン「M3 for Batch Processing」を実行基盤に利用する「Asakusa on M3BP」により構築されている。
このソリューションにより、Oracle Bare Metal Cloud Servicesならびにクラウドサービスへの移行を検討中の顧客は、オラクルの豊富な統合クラウド・プラットフォーム群に加え、Asakusa Frameworkを利用した高性能な業務アプリケーションをOracle Bare Metal Cloud Services上で容易に構築、動作させることが可能になるという。
Asakusa Frameworkは、導入したユーザーから高い開発生産性、複数の実行基盤をサポートするポータビリティ、Hadoop/Sparkの頻繁なリリースサイクルをAsakusa Frameworkが吸収しアプリケーションの長期利用を可能にする後方互換性が評価されているという。
Asakusa Frameworkのラインナップに昨年追加されたAsakusa on M3BPは、タスクを単一ノード上のマルチコア/マルチプロセッサ環境で効率よく処理するために最適化されたフレームワークで、下記の特徴を有している。データがOracle Databaseにあり、より高速化を求めるオンプレミスシステムのクラウド移行を検討中の顧客に最適なソリューションだとしている。
- 小~中規模データサイズのバッチ処理に非常に適しており、中間結果が全てメモリ上に収まる規模のバッチにおいてはHadoop MapReduceやSparkよりも高速、かつ高いコストパフォーマンス。
- Oracle Bare Metal Cloud Servicesのベア・メタル・インスタンスとの高い親和性。
- バッチに対するデータの外部入出力を行うコンポーネント WindGateの高速動作モード JDBC ダイレクト・モードを利用したOracle Databaseとのデータ入出力でも高いパフォーマンスを実現。
Oracle Bare Metal Cloud Servicesは、パブリック・クラウドの柔軟性と利便性を、オンプレミス・インフラストラクチャのきめ細かな制御、セキュリティおよび予測性と組み合せ、ベンチマークテストで他社のクラウドと比べて最大20倍の速度といった高パフォーマンスで実行できるのみならず、高可用性およびコスト効率の高いインフラストラクチャ・サービスを提供している。
また、このインフラストラクチャ上で、Oracle Databaseを稼働させるプラットフォーム・サービス「Oracle Database Cloud Service」も提供し、エンタープライズITのクラウド利用に最適なパブリック・クラウド基盤だという。