今回のリリースよりパスワードシンクロナイザー機能のサポートを開始するという。パスワードシンクロナイザーを使用することで、Active Directoryと連携可能なクラウドベースおよびオンプレミスのアプリケーション間でパスワードが同期される。この場合、「ADSelfService Plus」またはActive Directoryで変更したサポート対象のクラウドベースアプリケーションにパスワードが反映される。
Office 365、G Suite(製品内表記はGoogle Apps)およびActive Directoryのパスワード同期がサポート対象となる。この機能により、ユーザーはアプリケーションごとにIDおよびパスワードを管理する煩わしさから解放され、ITを活用する上での作業効率化や工数削減への実現へと繋がるとしている。
最新版の新機能および改良点は次のとおり。
・パスワードシンクロナイザー、シングルサインオン機能のサポート開始
Active Directoryとアプリケーション間のパスワード同期機能のサポートを開始。管理者画面からモジュール、ドメイン名、管理者ユーザー名などを入力することで、ユーザーのポータル画面に連携用のタブが作成される。ユーザーは、このタブからそれぞれのアカウントと他のアプリケーションの中にあるアカウントを紐づけることができる。これにより複数のIDとパスワードを管理する手間を省くことができる。
また、シングルサインオン機能を使用することで、SAML認証を使用したユーザー認証が可能になり、ユーザーはログイン画面でアカウント情報を入力することなくスムーズにアプリケーションのログイン後の画面に遷移できる。
パスワードシンクロナイザーのサポート対象は、Office 365およびG Suite、シングルサインオンのサポート対象はG Suiteになる。
・「ADSelfService Plus」の停止情報を即座に取得し、通知する機能を追加
「ADSelfService Plus」が停止した場合には、管理者メールアドレスにサービスの停止を通知。製品の停止がリアルタイムに通知されることによって、障害時の円滑な対応に役立つ。通知先の管理者メールアドレスは任意に変更することが可能。
・パスワードの期限の通知に任意のファイルを添付する機能を追加
パスワード/アカウント期限通知送信時に、ファイルの添付が可能になった。最大25MBまで添付可能。メールの優先度もあわせて設定することが可能なので、ユーザーへの注意喚起に繋げられる。定期的にパスワードの期限を通知することで、ユーザーにパスワードの期限が切れてしまう前に変更を促す。また通知を送信したユーザー一覧をレポートとして管理者に送付できる。通知機能を活用することで、Active Directory管理者を悩ませるパスワードリセットやアカウントロック解除の問い合わせ数を削減できる。