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IoT時代のエンタープライズ・アーキテクチャ入門<実践編>

AI(人工知能)がUIを変えるとき、企業ITアーキテクチャはどうあるべきか?

 社員「この製品の在庫って、どれくらいある?」、AI「200個ありますよ。」……。昨今のAI(人工知能)によって、SFのような会話型システム――新しいUI(User Interface)が実現できるようになりました。ただし、単にAIを導入しても上記の会話は実現しません。AIを使いこなすには企業情報システムの全体像から見直す必要があります。スケールは全く異なりますが、iPhoneアーキテクチャを参考にすると、今後の企業ITアーキテクチャの姿が見えてきます。

”AIファースト”な会話型システムとは?

 最近は日々のニュースで頻繁に見かけるAIですが、その用途は様々です。まず考えられるのが分析や予測の用途で、AIによって利用者は新たな気づきを得ることができます。例えば、商談金額は目標を達成しそうか?目標達成のための手段は?達成手段実施後の達成度予測は?といった知見が導かれます。

 本稿で私が取り上げたいのは「会話型システム」で、これもAIの用途の一つです。AIを組み込むことによって、冒頭で紹介したように会話をしながら情報を探したり、会話しながらのデータを入力したりできる情報システムのことです。現時点では、チャットを介した文字による会話がAIによって実現されるケース(チャットBOTといわれる)が多いですが、今後はロボットを介した音声による会話への応用も増えていきそうです。  

図 1:会話であれば、人はたくさんの情報を伝えたくなる

 会話型システムとしてのAIは、企業内に様々ある旧来の情報システムの使いづらいUI(User Interface)を一新する力があります。旧来の情報システムのUIには、たとえ使いづらくなっていても今となっては改修することのできないものがたくさんあります。そんなとき、例えばチャットBOTを使って旧来の情報システムのデータの参照/登録ができるようになると、使い勝手が大きく改善することがあります。これによる効果として、利用者が情報を探す時間の短縮や、利用者が情報を入力しやすくなることが考えられます。  

 しかし、AIを導入してUIを変えるまでには、一筋縄では進みません。学習さえさせれば、AIは様々なことに答えてくれるようになるのではないか……というと、そうでもないのです。例えば、「この製品の在庫って、どれくらいある?」といった質問はAIには答えづらい質問です。  

図 2:実はAIには答えづらい質問

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AIにだって答えられないことがある!

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この記事の著者

安田 航(ヤスダ ワタル)

NTTテクノクロス株式会社 EAストラテジスト
NTTソフトウェア入社(現社名、NTTテクノクロス)以来、エンジニア、ITコンサルタントとして活動。EA(エンタープライズ・アーキテクチャ)手法を駆使したIT戦略/グランドデザインの策定と推進に多数の実績を持つ。日本企業の縦割り的な情報システムの考え方に...

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