オラクルは、国防および政府機関向けのイノベーションを再定義する、グローバルな取り組み「Oracle Defense Ecosystem」を発表した。
同エコシステムは、米国および同盟国の国家安全保障を強化し、防衛分野における技術の可能性を加速させることを目的としたもの。そのために、防衛分野のイノベーターが最新のクラウドおよびAIテクノロジーを活用できる新たな機会を創出するという。
国防・政府機関向けのテクノロジー組織は「Oracle Defense Ecosystem」のメンバーとなることで、オラクルとそのパートナーから次の機能を活用できるとしている。
- オラクルの営業サポート:メンバーは、オラクルの営業チームと連携しながら、防衛業界向けのグローバルなメッセージングやソリューションを共同で構築可能
- Palantir for Builderの活用:メンバーは、OCI上で「Palantir Foundry」と「Artificial Intelligence Platform(AIP)」を活用できるという。Palantirのソフトウェア・プラットフォームは、創業初期の企業に対して、社内オペレーション、製品開発、LLMの統合、セキュリティ、ガバナンスといった領域の包括的な支援を提供するとのことだ
- Oracle Cloud Marketplace:メンバーは、世界中のOCIリージョンで顧客にソリューションを提供可能。Oracle Cloud Marketplaceは、継続的インテグレーション/継続的デリバリー(CI/CD)パイプラインを提供しており、場所を問わず顧客に対して最新のアップデートや新機能を届けられるとしている
- 防衛調達ガイドライン:メンバーは、オラクルの専任エグゼクティブアドバイザーから国防、技術、調達に関する専門知識を得られるという
- サイバーセキュリティ成熟度モデル認証(CMMC)の加速:メンバーは、「OCI Core Landing Zone」を活用することで、コントロールのマッピングやコンプライアンス対応クラウドアーキテクチャの構築に要する手動作業を数ヵ月短縮し、CMMC準拠を加速できるとしている
- セキュアクラウドコンピューティングアーキテクチャ(SCCA)への準拠:メンバーは「Oracle Cloud Native SCCA Landing Zone」フレームワークとドキュメント、およびオラクルの専門知識を活用することで、SCCAに準拠したシステムの導入にかかる時間とコストを削減可能。また、システム・ポートフォリオ全体でのセキュリティ・アプローチを標準化し、ワークロードの展開を簡素化できるという
- Oracle NetSuite:メンバーはAI搭載の業務マネジメントスイートであるNetSuiteを優待価格で利用できるとしている
- 施設の利用:メンバーは、防衛関連の顧客支援のために使用されている、オラクルのセキュアなオフィススペースを利用可能だという
- トレーニングと認定資格:メンバーは、OCI、アプリケーション、データベースに関する「Oracle University」のトレーニングと認定クレジットを利用できるとしている
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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