Quollio Technologies(以下、Quollio)は、企業のデータ活用・AI活用を促進することを目的とした「メタデータマネジメント成熟度アセスメントサービス」を9月1日より提供開始すると発表した。
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同サービス実施による診断結果のレーダーチャート
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同サービスは、企業のメタデータ充足度を客観的に診断し、メタデータマネジメントの成熟度の観点からデータ活用の現状レベルと可能性を可視化することで、組織のデータドリブン経営実現を支援するもの。同サービスは特定製品への導入を前提としたものではなく、業界全体のメタデータ管理水準向上に貢献することを目的としている。
サービス概要
- サービス名称:メタデータマネジメント成熟度アセスメントサービス
- 対象企業:製造業、流通・小売、金融、通信を中心に、DX推進やデータ活用を重要課題とする全業種の大企業
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実施内容:
- 50項目のアセスメントシートによるメタデータ充足度診断
- 7つの評価軸を5段階(Level 0-4)の成熟度で評価し可視化
- データ活用の現状レベルと可能性を明確化した改善ロードマップの提示
- 上記内容を3週間を目安に実施
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提供形態:スプレッドシートまたはウェブフォームへの入力によるセルフチェック形式
- 顧客企業:フルパッケージを年次で無償提供(希望制)
- 一般企業:簡易版での無償提供(1回のみ)
- コンサルティングリソースに限りがあるため、一般企業からの依頼については、事前に提供される情報を元にQuollioにて対象企業を選定
- 提供開始日:9月1日より提供開始
サービス詳細
同アセスメントは、メタデータ管理を以下の7つのカテゴリー(評価軸)で評価するという。
- テクニカル、オペレーショナルメタデータ
- ビジネスメタデータ、基本的な用語と定義
- ビジネスメタデータ、ビジネスルールと関係性
- ビジネスメタデータ、ビジネスモデルと多様な視点
- ビジネスメタデータ、データリネージとビジネス文脈
- メタデータ品質とガバナンス
- メタデータ活用と組織文化
この7つのカテゴリーの評価をもとに、Level 0からLevel 4までの5段階で判定するとのことだ。
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Level 0:初期段階
- 組織がデータを単なる業務の副産物として扱い、体系的な管理や活用が行われていない状態
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Level 1:管理段階
- 基本的な管理プロセスが確立され始め、データの価値が認識され始めている状態
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Level 2:標準化段階
- 組織全体で標準化されたプロセスとツールが導入され、効果的な管理が実現されている状態
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Level 3:最適化段階
- データ管理が高度に自動化され、積極的な価値創出が行われている状態
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Level 4:変革推進段階
- 組織全体でデータドリブンな文化が定着し、エコシステムレベルでの価値創造が実現されている状態
これにより、現状のメタデータの管理・活用状況の可視化とともに、次のレベルに向けた改善ポイントを明確化するという。また、同サービスを実施した企業には、目指す姿とのギャップ分析や優先順位付きの改善提案をオプションサービスとして提供するとのことだ。
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