キンドリルジャパン(以下、キンドリル)は、村田製作所が社内業務向けや工場系データなどを扱う約1,000台のサーバーをアマゾンウェブサービス(AWS)のクラウドへ移行した後、今年の11月からAWS運用サービスを提供すると発表した。
同運用サービスにおいては、AIOpsを活用したAI搭載の統合オープンプラットフォームであるKyndryl Bridgeを利用して自動化を推進し、国内の技術者に加えてインドのデリバリー技術者が運用サービスを提供するとのことだ。これにより、高品質かつ持続可能な体制を構築し、運用変革を目指すとしている。
キンドリルは、村田製作所とのITアウトソーシング契約を2011年から開始し、基幹システムにおけるITインフラの高性能化、高可用性、敏捷性、事業継続性を支えてきたという。両社は2029年6月まで契約を継続するとのことだ。その間、DevOpsを推進してプロセスや組織体制の見直しを行い、より迅速で効率的な運用体制を目指すと述べている。この取り組みを推進するため、Kyndryl Consultのコンサルタントが、インフラとアプリの垣根を越えた運用改善を支援できるSRE(Site Reliability Engineering)を活用し、システムの信頼性向上と運用の高度化を支援するという。
AWS運用サービスについては、統合プラットフォームのKyndryl Bridgeを活用するとのこと。これにより、IT運用の可視化、自動化による効率化、属人化の排除、キンドリルの蓄積してきた運用データやAIから導出されるインサイトの活用、および段階的な運用高度化を図ることを目指すとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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