Netskopeは、MCP(Model Context Protcol)通信向けのセキュリティ機能を発表した。「Netskope One」プラットフォームの一部機能として追加され、組織がセキュリティを確保しながらエージェント型AIを導入できる環境を実現するとのことだ。
今回の機能拡張により、Netskope OneはMCP対応AIとの通信を保護し、MCPツールの利用の可視化、必要最小限の権限によるアクセス管理、機密データ保護、コンプライアンスの確保などを実現するとしている。具体的には以下の機能が利用可能になるという。
- 組織内で使用されているMCPサーバーとクライアントを、名前、ID、URL、バージョン、ホスト、データソース、プロトコルなどの属性情報とともにリアルタイムで特定
- Netskope Cloud Confidence Index(CCI)のリスクスコアリングをMCPサーバーにも適用し、セキュリティおよびコンプライアンスリスクの高いAIツール、エージェント、統合を迅速に特定・優先順位付け
- コンテキストベースの詳細なポリシー制御(MCPトラフィックのデフォルトのブロックオプションを含む)に基づくアクセス管理およびデータ漏えいのリアルタイム防止
- MCPサーバー、クライアント、ツール、ホスト、データソース、開発ツール間のノンヒューマントラフィック(ボットなど)を検知・監視
- セッション、初期化、ツールのリクエスト・レスポンス、デプロイメントなどのMCPイベントログを記録
- MCPツールで扱われる知的財産やパスワードなどの機密データの識別
MCPセキュリティの新機能は、現在はNetskopeのユーザー向けにプレビュー版として提供されており、2026年前半に正式に提供開始予定だという。
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