2025年12月11日、NTTデータ北海道とNTTアドバンステクノロジ(以下、NTT-AT)は共同で、「SAPPORO CO-CREATION GATE」を通じて札幌市をフィールドとした、行政内部事務(旅費事務)の効率化・高度化に関する実証実験を実施すると発表した。
同実証では、札幌市の旅費事務における出張行程の決定や旅費計算、チケット手配、財務会計システムへの入力などの事務負担軽減に向けて、生成AIとRPAを組み合わせたAIエージェントを活用。旅程作成や規程確認を自動化・効率化することで、作業時間の短縮、誤り防止、職員負担軽減の効果を検証するとのことだ。
具体的には、NTT-ATが提供する生成AI「RelAi(リライ)ナレッジアシスタント」と「WinActor」をAIエージェントとして連動させる環境を構築し、札幌市と連携して行政内部事務の効率化検証を実施。申請者と対話するアプリケーション、全体フローを制御するWinActor、旅費規程類などをRAGとして保管し、LLMへ投げかけを実施するRelAiナレッジアシスタントの3つのアプリケーションがAIエージェントとして申請者の要望に応じて連動する環境を構築する。
申請者がAIエージェントに対して、出張日や出発地・到着地、その他各種条件を対話形式で問い合せすることにより、旅程候補を提示。同実証では、一連の作業時間の短縮、適切な旅程提示および使い勝手や実運用に向けた課題の抽出を実施する。
なお、実証実験の実施期間は、2025年11月28日~2026年3月31日を予定しているとのことだ。
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