グルーヴノーツは、5月21日、神戸市で「City as a Service(CaaS)」に関する実証実験を開始したと発表した。神戸市が実施するプロジェクト「STOP COVID-19 × #Technology」のスタートアップとして採択されたもので、市民サービスの向上と新たに直面した喫緊の課題を解決するサービスの開発を目指す。
今回開始された実証実験では、「ビッグデータの活用・分析により地域の実情に応じた感染防止や経済活動の維持に貢献」をテーマに、神戸市が持つ人流データなどと、グルーヴノーツの「City as a Service」で活用するデータをかけ合わせ、人流や経済に関するデータ分析・可視化を実施する。また、AIによって新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するための人・モノの流れの最適化を行う。
「STOP COVID-19 × #Technology」では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大にともない、市民生活および市役所内の業務において新たな課題が発生している中で、全国のスタートアップから新型コロナウイルス対策となり得るテクノロジーや提案を募集する。審査で選ばれたスタートアップに対して、1件あたり上限50万円の開発支援金を提供し、市民によるテスト利用や市役所業務の中での試行導入・実証実験を経て、成功したモデルは神戸市で実装までを行う。
グルーヴノーツは、新型コロナウイルス感染症の対策において神戸市と協働することで、ビッグデータからの街の状況の見える化、人の密集度合いやモノの販売動向などに関する分析やシミュレーションモデルなどを作成・提供する。これらの業務を通じて、地域の実情に応じた感染防止や経済活動の維持に貢献していく。