IBMは11月26日、アプリケーション・パフォーマンス・モニタリングおよび可観測性(オブザーバビリティー)企業であるInstanaの買収の最終合意を発表した。
Instanaの買収により、IBMは、企業が抱える複数のチームおよび平均2~15のクラウドにわたってアプリケーションのパフォーマンスを管理しなければならないという課題の克服を支援することができるとしている。
本発表は、IBMのAIによる自動化機能の強化に向けた以下一連の取り組みの一環だという。
- 5月に発表した、企業のIT異常時における自己検知、診断および対応を自動化しリアルタイムに実施するIBM AI製品・IBM Watson AIOpsの展開
- ソフトウェア・ロボットによるインテリジェント・オートメーションへのより広範なアクセスを顧客に提供するためのWDG Automationの買収
- 企業がIT運用の自動化にAIを適用することで業務リスクの低減や、コスト削減を支援する共同ソリューションを開発するためのServiceNowとのパートナーシップの拡大
- 企業が自社の拡大するIT環境全体でイノベーションを推進し、デジタル・トランスフォーメーションを加速することを可能にするために設計されたIBM Cloud Pak for Automationへの継続的なアップデート
Instanaが提供する機能をIBMのAIを活用したハイブリッドクラウド環境での自動化機能に統合すると、企業はこれらの洞察をWatson AIOpsと連携できるようになる。
そして、その情報を通常の運用アプリケーションのベースラインと比較して、AIがアラートを起動し、トランザクションやアクティビティーに悪影響が及ぶ前に迅速に問題を解決することができる。これにより、IT担当者はアプリケーションを手動で監視・管理する必要がなくなり、イノベーションや付加価値の高い仕事に専念できるようになるとしている。