SAP SE(以下、SAP)は、2020年第4四半期業績の初期レビューの後、2020年12月31日に終了した第4四半期および通年の予備財務業績を発表した。本発表の予備的な性質のため、すべての2020年の数値は概算値になる。
2020年度第4四半期
- IFRSベースのクラウド売上8%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースのクラウド売上13%増
- 進行中のクラウドバックログ、固定通貨換算ベースで14%増
- IFRSベースのソフトウェアライセンス売上15%減、Non-IFRSの固定通貨換算ベースのソフトウェアライセンス売上11%減
- IFRSベースのクラウドおよびソフトウェア売上4%減、Non-IFRSの固定通貨換算ベースのクラウドおよびソフトウェア売上1%増
- IFRSベースの営業利益26%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースの営業利益3%増
- IFRSベースの営業利益率1パーセンテージポイント増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースの営業利益率1.5パーセンテージポイント増
2020年度通年
- Non-IFRSベースの営業利益が、修正後の見通し範囲の最高値に達する
- 営業キャッシュフローは約70億ユーロの見込みで、前年比約2倍、フリーキャッシュフローは約59億ユーロの見込みで、上方修正後の見通しを大幅に上回る
- 2021年の見通しはクラウドへの移行優先を反映
SAP CEO クリスチャン・クライン(Christian Klein)氏は、「SAPは、クラウドで顧客の変革を加速することで、ビジネスのやり方を再構築しています。好調のうちに本年を終え、まもなく提供される新しい包括的なビジネス変革サービスを考えると、SAPは、新しい見通しの各目標に十分到達可能な状況にあると言えます」と述べている。
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