NTTデータは、RPAツール「WinActor」と、マイクロソフトコーポレーションが提供しているチャットツール「Microsoft Teams」(以下、Teams)を連携させることを発表した。両社は2020年6月に新たなデジタルソリューションの実現に向けた協業を開始しており、その取り組みの一環として、WinActorとTeamsとの連携によるソリューション開発を行うことしたという。
WinActorとTeamsを連携させることで、従来は自身で申請画面等を立ち上げて入力していた業務やPCからWinActorを起動して実行していた業務を、チャットによる会話形式で指示を送信。これにより、WinActorが自動でその指示を実行・完了するという。シナリオ例は以下の通り。
- Teamsでのチャット経由で社内システムと連携し有給休暇や残業の申請を行う
- Teamsでのチャットから検索キーワードを入力し、社内ポータルサイトやインターネットサイトから情報を収集
- Teamsでのチャットから指示し、稼働集計や報告資料作成などのOffice操作を行う
同社ではWinActorで自動化している業務のうち、約50の業務をTeamsと連携させることで、連携前と比較し利用率が約2倍に向上。また、90%以上のユーザーから利便性が向上したと回答を得ており、WinActorとTeamsの連携による効果を確認している。
実証実験について
本ソリューションのさらなる展開に向け、2021年2月より鹿島建設にて試験導入を開始し、利用頻度や業務効率化の効果測定を実施している。本実証実験では、Teamsからチャット形式でWinActorを起動させる仕組みを構築し、利用頻度や業務効率化の効果(定量、定性)を測定する。なお、本実証実験はNTTデータ、鹿島建設の他、日本マイクロソフト、ニーズウェルの4社で実施しているという
今後同社は、本ソリューションを商用化し、2021年度末までに建設業界だけでなく複数業界の企業に展開。日本社会全体の、労働人口減少という社会課題解決に寄与するとともに、ニューノーマル時代の新たな働き方を実現を目指すとしている。
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