NTTデータ先端技術は、統合運用管理ソフトウェア「Hinemos」におけるServiceNow連携機能を強化し、5月下旬より提供を開始することを発表した。
Hinemosの概要および特長
Hinemosは、「収集・蓄積」「監視・性能」「自動化」の3大機能からなるエンタープライズシステム運用管理に必要な幅広い機能を備えた統合運用管理ソフトウェア。サーバー機器やネットワーク機器、様々なアプライアンス装置、各種仮想化やクラウド環境に対して、あらゆる情報を収集・蓄積し、機器やサービスの死活状態の監視やパフォーマンス管理を行うという。そして、業務フローの自動化の制御といったエンタープライズシステム運用を支える機能をワンパッケージで備えている。
HinemosのServiceNow連携機能は、IT Operations Management(ITOM)分野や、IT Service Management(ITSM)分野において、ServiceNowを複数システムにおける統合コンソールに位置づけているという。Hinemosが個々のシステムの「収集・蓄積」「監視・性能」「自動化」を行いながらServiceNowとの橋渡しにより、ITサービス運用の全体最適化を実現するとしている。
追加・強化機能
①CMDB
CMDB連携機能は、Hinemosが自動的に取得・保持するCPUやNICといったデバイス情報、RPMパッケージやWindowsプログラムといったソフトウェア情報などの構成管理に必要な情報を、ITOM Visibilityの機能であるService Graph Connectorを使用することにより、ServiceNowのCMDBとの自動連携を実現するという。
②ワークフロー連携機能
ServiceNowのフローからHinemosのジョブネットやイベント取得など、双方向の連携を行う機能を提供するとしている。これにより、運用プロセスの管理の効率化とサービスレベルの向上を実現。ServiceNowのフローの中で、Hinemosを介してWinActorのシナリオを含む業務フローを制御する事が可能になるという。
③インシデント連携機能
これまで提供していたイベント、インバウンドイベント連携において、MIDサーバー(中継サーバー)経由での自動登録が可能になったとしている。これにより、エンタープライズシステムからServiceNowへのインターネットを介する通信を、MIDサーバー経由に集約する事が可能になった。
今後は、ServiceNowと共に導入を推進し、本製品において2025年までに500本の販売を目指すとしている。
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