NTTデータ グローバルソリューションズ(以下、NTTデータGSL)は、2021年2月、京セラドキュメントソリューションズの社内のデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを加速させるため、国内で初めてSAPジャパン「SAP HANA Cloud」を採用し、デジタルコア基盤の構築を完了したことを発表した。
京セラドキュメントソリューションズは、2004年にSAP ERPを導入し、業務プロセスと基幹システムの標準化をはかると同時に、SAP BW(Business Warehouse)の導入によりグローバル統合データベースの構築を行っている。さらに2013年にはSAP HANAを導入し、データ活用のモダナイゼーションを実現してきたが、オンプレミスで構築された基盤では、急激に変化するビジネス要件への対応や先進技術の活用に時間を要しており、データ活用の取り組みにおいて課題を抱えていたとしている。
そこで、次の3つを主な目的に次世代データ分析基盤の中核となるDXデジタルコア基盤として、SAP HANA Cloudの採用を決定したという。
- 機械学習を活用した先進的なデータ分析を実現すること
- データ蓄積およびデータ分析の両面からクラウド化することで継続的な先進技術の活用と運用費のコストダウンをはかること
- 集計や分析処理の高速化により既存資産を有効活用すること
京セラドキュメントソリューションズでは、2021年2月にSAP HANA Cloudの運用を開始しており、今後も両社でDXの推進に取り組むとしている。
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