アプトポッドとマクニカは、資本業務提携に合意したことを発表した。また、マクニカのCVCであるマクニカ・インベストメント・パートナーズを引受先とする第三者割当を実施するとしている。
両社は、自動検知に代表されるAIによる自動化への期待と需要が急激に高まっている中で、マクニカのAI技術、アプトポッドのIoT技術を組み合わせ、モビリティから取得するセンサーや動画像情報などの膨大なデータと目的別のAIを活用したエッジ・クラウドのハイブリッドデータプラットフォームの構築・提供を目指すという。
マクニカが提供する「MMDP(MACNICA Mobility Data Platform)」にアプトポッドの提供するIoT基盤「intdash(イントダッシュ)」およびエッジコンピューティング環境「EDGEPLANT(エッジプラント)」を組み合わせることで、MMDPが持つデータ基盤、エッジコンピューティングを強化させ、垂直統合型のエッジ・クラウドのハイブリッドAI/IoT環境を実現するとしている。
MMDPの特長
- リアルタイム性とデータの完全性を両立した高速データパイプライン
- 高精度、高鮮度データ収集からAIモデル開発までのワンストップサービス
- エッジ、クラウドでのハイブリッドなAI実行環境
MMDPのユースケース
MMDPにより、モビリティ、産業機器からの鮮度の高い膨大なデータ収集をもとにしたAIの開発と実行を可能にし、様々なフィールドにおける多様なAIモデルの迅速な開発と実行環境を提供するという。
主な提供先
- 自動車メーカー(自動運転車両、コネクテッドシステム開発向け)
- 行政によるインフラ状態データ活用
- 電気・ガス・水道等インフラ事業者
- 建設・ゼネコン
- 農業分野
- 想定されるユースケース例
- 車両データ(制御や動画像)による自動車関連ソフトウェア開発
- 障害物や工事情報など、道路環境の把握
- 老朽化する交通インフラの状態把握
- 建設現場における安全保全
- ハイテク農業における作物状態検知
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