日立ソリューションズ・クリエイトは、Microsoft Teamsを活用した仮想オフィスを自社開発し、社内実証実験を5月10日から実施することを発表した。
2020年4月から、日立グループでは新型コロナウイルス感染拡大を受け、在宅勤務の活用が加速。現在、アフターコロナを見据え、在宅勤務活用を標準とした新しい働き方に向けた取り組みも推進している。
同社が2020年11月に実施した「新しい働き方に向けた従業員サーベイ」での回答を分析したところ、「(無くなった)通勤時間・移動時間が有効利用できる」や「業務に集中できる」「オンラインですぐメンバーを集められる」というプラスの面がある一方で、「コミュニケーションが取りづらく感じる」や「公私のメリハリがつけにくい」というマイナスの面もあることがわかったという。
そこで、プラスの面の効果を維持しつつ、マイナス面を解決することで働きやすさを実現すべく、仮想オフィスを自社開発し、本実証実験で有用性や利用者の利便性、改善点などを検証して全社導入を図るとしている。
本実証実験では、従業員のうち約400名を対象に、施策やツールの有用性を検証。その結果を踏まえて全社に導入し、新しい働き方を実現することで、全社をあげて取り組んでいる従業員の幸福度向上をめざすという。
社内実証実験の概要
対象部門・規模
- 対象部門:営業/SE/スタッフ部門
- 規模:従業員のうち約400名(全従業員の約1割)
実施期間(予定)
- 2021年5月10日~7月2日(約8週間)
仮想オフィスの特長
在宅勤務の課題解決に向け、Microsoft TeamsをはじめMicrosoft 365や社内システムとも連携可能な「360度パノラマビュー」と「ワークボード」の2つの画面を用意。これにより、オンラインの利点を生かしながらコミュニケーションの向上を図るとしている。
検証項目
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