セールスフォース・ドットコムは、三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、グループを総称してMUFG)が、金融機関向けの顧客関係管理(CRM)並びに営業支援アプリケーションとしてFinancial Services Cloud(以下FSC)の採用を決定し、導入したことを発表した。
FSCは、顧客、案件、見込顧客に関する情報を一元化して管理し、生産性を向上させる金融機関向け顧客関係管理(CRM)ソリューション。セールスフォース・ドットコムでは、これまでMUFG各社で管理していた顧客情報を新たに一定の条件の下でFSCに集約することで、業務効率化を支援するとともに、高度な専門性と共に質の高いソリューションを最適なタイミングで提案することを支援するという。MUFGでは、グループ各社におけるFSCの展開拡大を見据えているとしている。
セールスフォース・ドットコムは、これまで蓄積したCustomer 360プラットフォームのノウハウを活かしてFSCのさらなる機能強化を行う予定だという。Customer 360プラットフォームは、セールス、サービス、マーケティング、コマース、などの各部門を連携させる統合型のCRMプラットフォーム。これにより、各部門が顧客情報を共有できるようになるため、顧客と長期にわたる信頼関係を築き、顧客の期待に応えるパーソナライズされた体験を提供するために協力し合うことができるという。
同社は、大きな変革が求められる金融業界において、Customer 360プラットフォームの提案を強化する中で、今後も引き続きMUFGならびにグループ各社のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援し、同社の成功に貢献していくとしている。
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