ソフトバンクは、「デジタルトランスフォーメーション銘柄2021(以下、DX銘柄2021)」に選定されたことを発表した。情報・通信業ではソフトバンクが唯一選定されたという。
同社は、通信事業を基盤に最先端テクノロジーを活用した新規事業の創出を推進。また、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて取り組むべきテーマの一つとして「DXによる社会・産業の構築」を掲げ、5G(第5世代移動通信システム)やAI(人工知能)などのテクノロジーを活用したソリューションの提供により、事業を通じた社会課題の解決に取り組んでいる。
選定理由となったDXに関する取り組み事例(一部)
スマートシティ(社会のDX)
東京都港区の竹芝地区において、街全体で最先端のテクノロジーを活用するスマートシティの実現に向けて取り組んでいるという。各種データをリアルタイムに収集して、企業や住民へ価値ある情報として提供する「Smart City Platform」を開発。他にも5GやIoT、ロボティクスなどの幅広い領域でテクノロジーの検証と実装を進めているという。
ヘルスケアアプリ「HELPO」(産業のDX)
ソフトバンクのグループ会社であるヘルスケアテクノロジーズが、ヘルスケアアプリ「HELPO」を提供。健康医療相談から病院検索、一般用医薬品などのECサイト、オンライン診療まで一気通貫でサービスを提供し、人々の健康増進を支援することで、少子高齢化や医療費増加などのヘルスケア領域における社会課題の解決に取り組んでいるとしている。
5G関連ビジネスの共創を推進する施設「5G X LAB OSAKA」(産業・企業のDX)
大阪市および大阪産業局と共同で、5Gの技術検証や体験ができる施設「5G X LAB OSAKA(ファイブジー・クロス・ラボ・オオサカ)」を運営。企業が5Gを体験できる展示スペースや、製品・サービスの検証を行える環境を用意しているほか、5G関連ビジネスを創出するための開発支援やビジネスサポートを行うことで、様々な産業や企業におけるDXの実現に向けて取り組んでいるという。
社内でのDX推進
働き方に関するスローガンとして「Smart & Fun!」を掲げ、ITやAIを駆使した新たな働き方を実践。また、4,000人工相当の業務をデジタル化することで業務効率化を目指す「デジタルワーカー4000プロジェクト」も推進しているという。社員自身が業務のDXを推進するとともに、そこで得た経験やノウハウを生かして、企業のデジタル化の支援にも取り組んでいるとしている。
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