7月6日、パロアルトネットワークスは、セキュリティソリューションの新機能および次世代ファイアウォールの新ハードウェアを日本市場で提供開始することを発表した。
新機能であるCloud Identity EngineやWebセキュリティの強化、統合型CASBは、クラウドにおけるポリシー適合を簡素化。高度なWebベースの脅威を阻止し、SaaSアプリへのセキュアなアクセスを拡大することで、多様な組織におけるゼロトラスト戦略の実現を可能にするという。
主な新機能
- Cloud Identity Engineによるセキュアなユーザーアクセス:新しいCloud Identity Engineは、ID情報がどこに保存されているかに関わらず、組織のネットワーク、クラウド、アプリケーション全体でユーザーの認証・認可を実施することができる
- Webセキュリティ機能の強化:新しいAdvanced URL Filteringのインライン機械学習は、Webベースのゼロデイ攻撃を阻止します。また、DNS セキュリティの強化により、最新のDNS攻撃を阻止する
- 統合型CASBによるセキュアなアプリへのアクセス:新しいSaaSセキュリティの統合型CASBは、未承認・承認中・承認済みのSaaSアプリを自動で可視化、監査、制御し、セキュアなアクセスをすべてのSaaSアプリに拡げる
- 普遍的なセキュアアクセスを提供する新ハードウェア:上記の新機能は、ハードウェア、ソフトウェア、クラウドなどすべての次世代ファイアウォールのフォームファクタで利用でき、普遍的なセキュアアクセスを提供。また、機械学習を搭載した次世代ファイアウォールとして、小規模な支店向けのPA-400 Series、大規模キャンパスやハイパースケールデータセンター向けのPA-5450を新たに提供し、企業全体でのゼロトラストネットワークセキュリティを実現する
同FwaaP(Firewall as a Platform)担当上級副社長であるAnand Oswal氏は、「テレワークとオフィスでの勤務を兼務するハイブリッドワーカーの生産性は、社内ネットワークを自由に出入りしながら、あらゆる場所のあらゆるデバイスから、あらゆるアプリケーションやデータにセキュアにアクセスできるかどうかにかかっています。このセキュアでシームレスな働き方の実現は、ゼロトラストにおいて掲げられる目的の1つです。弊社は企業のゼロトラストネットワークセキュリティの採用を簡素化させる、セキュリティソリューションと支援を提供しています」と述べている。
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