富士通とイタリアのソリューションベンダーLARUS Business Automation(以下、LARUS)は、富士通のグラフ構造データを分析するAI技術「Deep Tensor」を機能追加したAIスコアリングプラットフォームサービス「FUJITSU Finplex AIスコアリングプラットフォームサービス EnsemBiz(以下、Finplex EnsemBiz)」を、LARUSのグラフXAI(Explainable AI)サービスに組み込むことに合意した。
今回の合意により、LARUSは新サービス「Galileo XAI」を8月より金融業界に向けて提供開始し、富士通は日本市場に向けて本サービスの導入支援をおこなうという。
具体的には、LARUSのグラフデータベースプラットフォームに富士通の「Finplex EnsemBiz」を組み合わせることで、グラフ構造データに対する精度の高い分析を実現。これにより、金融機関において、循環取引など高度かつ複雑な不正取引の自動検知が可能となり、金融機関のリスク低減およびコスト削減に貢献するとしている。
両社は、今後もグラフ構造データの活用を促進し、金融業界における業務の高度化を推進していくという。
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