沖電気工業(以下、OKI)は、建設現場における作業の生産性を向上させる情報一元管理システム「T-Communication(愛称:ティーコミュ)」を、大成建設と共同で開発した。
ティーコミュは、作業者の会話や写真を含む現場の情報をタブレットなどのスマートデバイスを用いてデジタル情報として整理し、自動で帳票を作成して、関係者全体で共有するもの。デジタル機器操作に不慣れな現場作業者も使いやすい簡易な操作性にしたという。
両社は、大成建設の建設現場10ヵ所でティーコミュの検証を行い、その効果を確認。OKIは、引き続き大成建設の建設現場約50ヵ所で追加実証実験を行う予定だとしている。
「ティーコミュ」の特徴
- デジタルデータから個別情報を自動帳票化:建設現場などにおいてスマートデバイスを用いて関係者間で取り交わされたデジタルデータをもとに、作業ごとに個別情報シートなどの帳票を自動作成。これらの情報を時系列で整理して記録することでエビデンスとして活用できるという
- 作業進捗状況をリアルタイムに確認:関係者の誰もが一覧表を介して作業の進捗状況をリアルタイムに確認できる
- 操作性を向上:個別情報シートや一覧表などを自動作成する際には、ワンプッシュ操作や音声入力など単純ですぐに対応できる方法を採用。デジタル機器操作に慣れていない現場作業者にも使いやすい簡易な仕様だという
- 様々な作業環境に適用可能
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