1 2 3 →

データセンターの管理者がデータを覗いたりしないのでしょうか?

 まず、Windows Azureが稼働するデータセンターの管理者が、データを直接参照できるのではないか?という懸念ですが、これは絶対にありません。ひとりあたり5,000台を担当という報道にもあるとおり、管理者がカバーするノード数が非常に多いため、管理作業の多くは自動化されています。

 また、各管理者はかなり限定的な権限しか持っておらず、ユーザーデータを参照することなどまずもってできません。

 反面、例えば何らかの事情でデータのリストアが必要になった場合などに、管理者を容易に頼ることができません。実運用においては、機敏な対応が期待できない、ユーザー側である程度の自助努力が求められる、といったことが予想できます。

管理者がデータを参照することはできない
管理者がデータを参照することはできない

 ちなみに、Windows Azureのストレージは十分に冗長な構成となっているため、ハードウェア障害などでデータが失われることはかなり想定しにくい状況にあります。

 また、Windows Azureで利用するストレージサービスは、IDに紐付くアクセスキーをもつアプリケーションからでなければ参照することができません。ストレージ構造も、基本的にはIDごとに割り振られるアカウントという概念から階層的に構成されることになるため、他のIDで管理しているデータと混同されるなどということも絶対にありません。

 ただし、アプリケーション自体の認証を突破されてしまえば、アプリケーション経由で取得されてしまうデータが持ち出されるリスクはありますが、これはクラウドにあろうが手元にあろうが同じことです。


※ この続きは、会員の方のみお読みいただけます(登録無料)。
プロフィール
砂金 信一郎イサゴ シンイチロウ

マイクロソフトでクラウドコンピューティングやWebサービスを中心とした啓蒙活動を行うエバンジェリスト。過去のキャリアを活かし、ソフトウェア技術者とマーケター、さらに戦略コンサルタントの顔を使い分けながら啓蒙活動を展開。日本オラクルにおいて、ERPから情報系ポータル、新規事業立ち上げまで幅広く経験。その後、ドイツ系戦略コンサルティングファームであるローランド・ベルガーにて、自動車メーカーを中心に、各種戦略立案プロジェクトに従事。スタートアップ企業であるリアルコムにてマーケティング責任者を務めた後、現職。東京工業大学工学部卒。




スポンサーサイト