日本マイクロソフトでは、今回、Azureにおけるデータセンター基盤を拡張することで、日本においてSAP ERP製品などを中心としたミッション クリティカルな基幹業務システムに対するサポートをより強化し、クラウド化を促進するとしている。
・SAP HANAワークロードのサポートを強化
今回提供を開始したAzure東日本リージョンの仮想マシン「Gシリーズ」は Intel Xeonプロセッサ E5 v3ファミリを採用し、非常に高いコンピューティング性能を実現するという。「Gシリーズ」は、2コアCPUを搭載したG1インスタンスから、最大32コアを搭載し、ユーザーごとに分離された専用ハードウェアに展開されるG5インスタンスまで、5つのラインアップを提供する。
G5にPremium Storageを付加したGS5インスタンスでは、SAP社よりSAP HANAをサポートする認定を受けており、昨今ニーズが急増しているSAP HANAワークロードを日本国内のデータセンターから利用することが可能となる。
日本国内東日本リージョンからこのサービスが提供可能になることで、低レイテンシーによる高パフォーマンス、拡張性や柔軟性を維持しながらもコストの削減を実現できるという。このGS5インスタンスにおいて、SAP社より認定を受けているワークロードは次のとおり。
- SAP S/4HANAの開発/テスト環境および Controlled Availabilityプログラムにおける本番運用環境
- OLTP NetWeaverソリューション用SAP HANA Enterprise Editionの開発/テスト環境
- OLAP用SAP HANA Enterprise Editionの本番運用環境および開発/テスト環境
・国内SI/コンサルティング パートナーによる「Gシリーズ」対応サービスメニューを提供開始
今回の東日本リージョンにおける「Gシリーズ」提供開始に際し、国内のSI/コンサルティング パートナー11社が「Gシリーズ」におけるS4/HANAを中心とした基幹業務システムの稼働検証を行い、それを踏まえたSI/コンサルティング サービス メニューを併せて提供を開始する。各社のサービスメニューは次のとおり。(50音順)
- アクセンチュア:アクセンチュアSAP関連サービス
- アバナード:アバナードSAP関連サービス
- アビームコンサルティング:ABeam Cloud ~ビジネスイノベーションプラットフォーム
- インターネットイニシアティブ:SAP HANAシステムランドスケープマネジメント for Azure
- SCSK:SAP S/4HANAトータルサービス「Add-Value」シリーズ
- NTT データ グローバルソリューションズ:SAP S/4HANA ASSESSMENT/POC SERVICE
- JSOL:SAP on Azure 導入・運用サービス
- 電通国際情報サービス(ISID):SAP on Azure 移行サービス
- 日本電気:SAP S/4HANA 導入/運用サービス
- 日立ソリューションズ:SAP システム構築サービス
- 富士通:SAP S/4HANA on Azure短期構築ソリューション