SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine Press

デル、企業向け次世代ファイアウォールの新製品を発売、ソフトウェア・ビジネスの強化も表明


デル株式会社は5月16日、次世代ファイアウォールのエンタープライズ向け製品Dell SonicWALL SuperMassiveシリーズに、新しいラインアップとなる「SuperMassive 9000シリーズ」を追加した。

デル、企業向け次世代ファイアウォールの新製品を発売

 デル株式会社は5月16日、次世代ファイアウォールのエンタープライズ向け製品Dell SonicWALL SuperMassiveシリーズに、新しいラインアップとなる「SuperMassive 9000シリーズ」を追加した。

写真:SuperMassive 9000シリーズ
  写真:SuperMassive9000

 昨今、ITシステムに対する脅威は多様化している。たとえば、これまではあまり多くなかったApple OS X環境を狙うマルウェアが増加している。そのうちの1つがAdobe Flashのアップデートプログラムを装うトロイの木馬型のものだ。一方で、偽のセキュリティソフトであるFakeAVのようなものは、全体の傾向からすれば廃れてきた。とはいえ、RansomWare(ランサムウェア)と呼ばれるような、ユーザーのファイルを勝手に暗号化しそれを複合化するのにお金を要求するといったマルウェアは、かなり増えている。

写真:米デルソニックウォール
ネットワーク・セキュリティ プロダクトマネジメント
ディレクターのディミトリー・アイラペトフ氏
  写真:米デルソニックウォール ネットワーク・セキュリティ プロダクトマネジメント ディレクターのディミトリー・アイラペトフ氏

 また、マルウェアによる脅威よりもシステムへの不正侵入のほうが状況は深刻だ。米デルソニックウォール ネットワーク・セキュリティ プロダクトマネジメント ディレクターのディミトリー・アイラペトフ氏は、「2012年に同社のファイアウォールは、世界中で28億ものマルウェアをブロックしました。しかし、ファイアウォールで阻止した不正侵入は、それより遙かに多い6,820億もありました」と語る。

 これら不正侵入対策をはじめ、一般にセキュリティを確保し様々な脅威からITシステムを保護しようとすれば「多くの場合は、サーバーで防御をかけようとします。しかし現状は、まずはクライアントのラップトップPCに侵入があり、そこから組織の中に脅威は入ってきます」とアイラペトフ氏は指摘。外からの不正侵入だけを守っていれば安全という時代ではなくなっている。このような多様化、さらには常に変化する脅威からシステムや情報の安全を確保するのが、次世代ファイアウォールの役割だ。

 今回デルが発表した次世代ファイアウォールのSuperMassiveシリーズでは、Reassembly-Free Deep Packet Inspection(RFDPI)という、新しい脅威が持っている検知回避技術に対抗する包括的な防御の仕組みを搭載している。これにより、ボットネットとC&C(指令)サーバーのコントロールトラフィック、DoSやFlood攻撃、プロトコルの異常や不正利用といった脅威も検知し防御できる。

 SuperMassive 9000シリーズは、ネットワーク規模に応じ9600、9400、9200という3種類のモデルが用意されている。デルでは、すでに10000シリーズというハイエンドモデルを提供しているが、この9000シリーズはスモールオフィスと大規模な企業のハイエンドなニーズの、間の部分を満たすラインナップとなっている。「バランスのとれた形で、まんべんなく性能を発揮するモデルです。コネクション数も豊富で、スケーラビリティーも高いのが特長です」(アイラペトフ氏)。

 さらにSuperMassive 9000シリーズは、Global Management System(GMS)にも対応する。GMSは、数台から数千台におよぶSonicWALLのアプライアンスを、一元的にモニタリング、管理するソリューションだ。これを利用することで、規模の小さなアプライアンスからデータセンター用のハイエンドのものまで、地理的に離れて運用していても一元的な管理が可能となる。現状、モバイルワークなど、企業のネットワークの外で経営者などが重要情報にアクセスするようなことも多い。その際に、SonicWALLのセキュリティ製品を、たとえば経営者の自宅にも導入すれば、会社と同じセキュリティポリシーを用いトータルで保護することも可能になる。

次のページ
「すでにデルはソフトウェアのリーダー企業だ」バスター・ブラウンCEO

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
EnterpriseZine Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/4838 2013/05/21 13:28

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング