最初にApple Watchを購入した層は、アップルマニアだけではない
iPhoneで一般消費者に広がりを作り、iPadを全世界で普及させてきたアップル社の新たな取り組みとして、Apple Watch(アップルウォッチ)が登場した。iPhoneやiPadはコンピュータの延長として、アップルストアや家電量販店で販売されてきたが、今回は伊勢丹に展開するなど、ファッションの一端としての販売拡大を狙っているようだ。
Apple Watchは、42,800円(税別/掲載時点の価格)から購入できるスポーツモデル、素材をスポーツのアルミケースからステンレスケースにグレードアップしたApple Watch、そして18金を使用し、ウェアラブルという言葉で括ろうとすると破格の価格帯のエディションの3グレードに分れた。
最低でも128万円(税別)のエディションは別格として、Apple Watchを求める人達の用途は、はたしてどういったものなのだろうか。
Apple Watchはアップルストアなどの店舗では販売せず、当初はオンラインストアのみの予約が中心となった。ソフトバンクショップなどでも予約をすることが出来たようだが、筆者の場合は店舗に行く時間がとれないため、16:01から開始されるネットからの予約を試みた。しかし、何度アクセスしてもつながらない。
開始時間と同時にアクセスしたが、パソコンでのアクセスに手間取ったため、結果的に予約を完了したのが16:05だった。つまり、開始から4分で予約ができたのだが、すでに初期ロッド(4月24日)には間に合わず、5月中旬の配送となってしまった。
同日に別件でアップルストアに行ってみたところ、スタッフの方から最初の数分で数十万とか100万とかの販売に至ったらしいことを聞きかじったが、アップルから実数は公開されていない。
弊社の場合、仕事柄アップル社から販売される製品は購入してみるのだが、最初にApple Watchを購入した層は必ずしもそういうユーザーばかりではない。また、アップルマニアと呼ばれる人たちもいるが、今回は伊勢丹で販売しているということから、必ずしもそういう人ばかりではなさそうだ。
弊社の顧客企業でも、医療系ビジネスの視点からすでに試用を始めている企業もある。Apple Watchは、その特性からヘルスケアの視点で導入するのは正しい方向性だと言えるかもしれない。しかし、使用者の意見を聞いてみると、それはすでにごく一部の利用方法と言えることが見えてきた。