富士通Japanは、神戸市水道局の給水装置工事申請において、AIを活用した図面確認を可能とするセルフチェックAIアプリを共同開発し、7月23日より神戸市の指定工事事業者約800社を対象に順次提供を開始すると発表した。
神戸市水道局では、家庭の水道管やメーターなどの設計が基準に準拠しているか確認する給水装置工事審査を行っている。簡易な給水装置工事の申請は年間約6,000件に及び、人手による審査業務に時間を要することが課題だったという。そこで、富士通Japanは神戸市水道局とともに、同者の図面審査をAIで支援するAI審査アプリを開発し、2024年7月に神戸市水道局で運用を開始して業務の効率化を図ってきたとのことだ。
富士通Japanは、水道業界におけるAI活用を推進するため、神戸市水道局とともに、同AI審査アプリを基に指定工事事業者が図面をセルフチェックできるアプリを開発したという。
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セルフチェックAIアプリを活用した申請プロセスのイメージ
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セルフチェックAIアプリは、画像認識AI技術により、工事図面上に記載された約30種類の給水装置記号や、配水管の口径・管種・布設年度などの文字情報を自動検出。記載が必須な記号などの有無に応じて、OKまたはNGで審査結果を図面上に色付きで一覧表示するという。
工事事業者はセルフチェックAIアプリを活用することで、記号などの記載漏れなどを事前に確認できるため、申請の手戻りを軽減できるとしている。これにより、給水装置工事申請および審査全体の業務効率化を実現するとのことだ。

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