東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)は、次期経理・資材システムに「RISE with SAP」の採用を決定した。SAPジャパンと、導入パートナーであるアビームコンサルティングが発表した。
これまでJR東日本では、SAP ERPの経理・資材システムを運用していたが、経営環境の変化を踏まえ、様々な課題の解決や経営目標の実現を目指して、次期基幹システムとしてのあるべき姿の検討に着手したという。また、少子高齢化や人口減少の進行により、今後は限られた人員で安定的に業務を遂行する体制が不可欠となる中、経理業務の効率化と標準化、加えて業務プロセスをシンプルかつ柔軟に保つための基盤整備が求められていたとのことだ。
こうした背景から、JR東日本は次期経理・資材システムとしてRISE with SAPを採用。あわせて、分析基盤として「SAP Analytics Cloud」および「SAP Datasphere」の採用を決定し、鉄道・運輸業界を含む様々な業種・業界におけるシステム変革の実績・知見を有するアビームコンサルティングをパートナーに選定したと述べている。
今回の取り組みにより、JR東日本における経理・資材業務全体のプロセスを効率化・標準化、および高度化し、経営指標の可視化とスピーディーな意思決定を支援するとのことだ。また、リース会計基準対応など将来の制度改正にも柔軟に対応できる仕組みを構築するという。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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