SAPジャパンは、新たな「SAP Business Suiteパッケージ」を提供開始した。
SAP Business Suiteパッケージは、同社の製品ポートフォリオをより簡単に活用できるようにするためのスイート導入アプローチ。財務、サプライチェーン運用、人事、調達、営業などの業務領域に対応した機能と製品を整理・統合しているという。
SAP Business Suiteは、アプリケーション、データ、AIをシームレスに統合したシステム。具体的には、「クラウドERP」「ビジネスアプリケーション」「SAP Business Data Cloud」「SAP Business AI」を統合した包括的なソリューション群で、「SAP Business Technology Platform(SAP BTP)」を基盤としているとのことだ。すべてのパッケージには、アプリケーションを拡張しつつクリーンコアを維持するための「SAP Build」も含まれるとしている。
SAP Business Suiteパッケージの内容
- SAP Financeパッケージ:リード・トゥ・キャッシュ(lead-to-cash)、調達・支払い(procure-to-pay)、記録・報告(record-to-report)などの財務、営業、調達プロセスを包括的にカバーし、実績あるアプリケーションで構成。AIとリアルタイムのインサイトによって、業務の効率化と経営判断の高度化を実現する。SAP Tauliaソリューションによる運転資本の最適化と管理機能も含まれる
- SAPサプライチェーン管理(SCM)パッケージ:AI駆動のサプライチェーンアプリケーションにより、業務プロセスとサプライチェーン機能を企業全体と統合し、柔軟性、透明性、対応力の向上を支援する
- SAP人材管理(HCM)コアパッケージ:コア人事、タレント獲得、成果に基づく報酬、学習とキャリア開発などを含むクラウドベースのAI活用型ソリューション。人事業務の自動化・拡張によって、より柔軟な運営とインサイトに基づく意思決定、従業員エンゲージメントと生産性向上を支援する
- SAP戦略的調達パッケージ:SAP Aribaを活用し、ソーシングから契約管理、サプライヤーライフサイクルおよびパフォーマンス管理までを直感的に実行できる統合型のソリューション
- SAPカスタマーエクスペリエンス:営業、マーケティング、コマース、サービスを統合したクラウドベースのAI支援ソリューション。B2B・B2Cチャネルにおけるオペレーションの効率化、パーソナライズされた顧客対応、迅速な意思決定を可能にし、複雑性の削減とシームレスな顧客体験を実現する
SAP Business Suiteの特徴
SAP Business Suiteは、スムーズな導入支援や初期設定の仕組み、柔軟な構成、拡張性、分析機能といった特徴を備えているという。これにより、アプリケーションを迅速に導入でき、ビジネスのニーズに応じたカスタマイズが可能になるとしている。拡張性は、ほかのシステムやアプリケーションとの連携を支え、柔軟性を高めるとのことだ。さらに分析機能により、リアルタイムのインサイトや予測的な分析が可能となり、データに基づく意思決定を支援するという。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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