アクロクエストテクノロジー(以下、アクロクエスト)は、水処理施設を手掛ける水ingにおいて、生成AIを活用した銘板情報自動読み取りシステムを構築し、設備情報の効率的な管理を実現したと発表した。

水ingは、全国約300ヵ所の拠点で浄水場や下水処理場などを運営しており、数千台に及ぶ設備機器を管理している企業。従来は、機器に取り付けられた銘板を目視で確認し、手作業で記録する方法を採用していたという。しかし、この方法は膨大な作業量に加え、ヒューマンエラーや情報の抜け漏れといったリスクを抱えていたとのことだ。
アクロクエストは、こうした課題を解決するため「Amazon Bedrock」を利用し、銘板画像から文字情報を自動で読み取るAIエージェントを構築。生成AIによって抽出された文字情報をあらかじめ定められた管理項目にマッピングし、設備ごとの情報を整理・データベース化する仕組みを実現したという。
この新システムにより、1台あたり10〜15分かかっていた記録作業は約4分の1に短縮されたという。また、画像を直接活用することで、再確認のための現場作業も不要となり、効率性と正確性の両立が可能になったとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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