Tanium(タニウム)は、初のエージェント型AI機能となる「Tanium Ask Agent」を発表した。
同ソリューションは、インテリジェントなQA(品質保証)、洞察の提供、エンドポイント変更の安全な実行、これらすべてをシンプルなプロンプト操作で実現するという。同技術は、リアルタイムのエンドポイントインテリジェンスを活用し、運用効率や脅威対応力を向上させるとのことだ。主な機能は次のとおり。
- データの探索:複数の情報源からのデータを関連付けてパターンを明らかにし、複雑なユースケースに対応する実用的な洞察を提供することにより、調査、トラブルシューティング、レポート作成を加速するという。これにより、チームはソフトウェアの健全性を保ちつつ、効率的かつ安全な運用拡大が可能だとしている
- ソフトウェアの管理:エンドポイント全体でソフトウェアやアップデートを特定・管理し、旧型のツールまたは未承認のツールの使用を削減。Ask Agentは、エージェント主導の自動化と人による監督でデプロイメントを簡素化し、標準化された段階的リングベースプロセスに合致した変更を可能にするという。これにより、チームはソフトウェアの健全性を保ちつつ、効率的かつ安全な運用拡大が可能だとしている
- ダッシュボードの要約:自然言語による要約で主要な指標を把握でき、ITやセキュリティのアナリストが迅速な対応と情報に基づいた的確な意思決定が容易になるという。要約レポートをエクスポートして、チームや関係者と洞察を共有できるとしている
- コンソール内のドキュメント:インテリジェントアシスタントを活用すれば、Taniumプラットフォームを活用する方法が学べるという。ユーザーガイドからコンテキストに応じた回答を抽出し、複雑な概念を要約。また、重要な手順を強調し、ベストプラクティスを提案するという。パーソナライズされた洞察や関連トピックの提供により、オンボーディングやトラブルシューティングも加速できるとしている。これらすべてをTaniumコンソール内で直接行えるとのことだ
Tanium Ask Agentは、米国(商用)および英国の対象となる「Tanium Cloud」の顧客向けに、「Tanium Core Platform」の一部として提供されている。利用開始には、Taniumコンソールのプラットフォーム設定で「Tanium AI機能」と「Tanium Ask Agent」の両方を有効化する必要があるという。提供状況、ライセンス、価格は変更となる場合があるとしている。
日本においては、9月にAI搭載の検索機能「Tanium Ask」の提供が開始。Tanium Ask Agentについても、日本の顧客の運用効率や脅威対応力の向上をより良くサポートできるよう、将来的に公開を予定しているとした。
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