NTTデータとNTTデータ東北は、国内開発体制の強化と地域での就業ニーズに対応するため、2025年11月18日より「NTT DATA 地域リモート開発ラボ|盛岡」の運営を開始した。
NTT DATA 地域リモート開発ラボは、首都圏の開発プロジェクトを既存の地域グループ会社と連携して推進するため、首都圏以外の地域に新設される国内開発拠点のこと。NTTデータの開発ノウハウをまとめた教育プログラムの提供や、社員派遣による現場での実践的な教育を通じ、高水準のマネジメント力・開発力を持つ人材を地域で育成するとしている。
NTTデータ東北は、盛岡支店を開所し「NTT DATA 地域リモート開発ラボ|盛岡」として運営を推進するという。運営に際しては、盛岡や首都圏の採用イベントに積極的に出展するほか、地元大学との連携を進めるなど採用を強化していくとのことだ。岩手県情報サービス産業協会(IISA)へも加入し、地域社会の活性化へも貢献していくと述べている。
NTTデータは、同ラボの始動を皮切りに、全国各地でのリモート開発拠点展開を順次進め、今後3年間で全国10拠点・1,000名体制への拡大を目指すとしている。
NTT DATA 地域リモート開発ラボの具体的な取り組みとしては、下記を計画しているとのことだ。
マネジメントを含め一貫して対応
これまでは、NTTデータのマネジメントの下で、地域を含むグループ会社が開発を担うという役割分担が基本だった。しかしNTT DATA 地域リモート開発ラボでは、首都圏の開発プロジェクトの一部領域について、マネジメントを含め一貫して担う体制を構築するという。これにより、全国での安定的かつ高品質なシステム開発と、地域における雇用拡大を実現するとしている。
NTTデータが保有するノウハウを継承
体制構築に際して、NTTデータが長年の事業活動を通じて蓄積した開発技術や、プロジェクトマネジメントのノウハウを結集し、体系的な教育プログラムとして提供。また、NTTデータの社員をNTT DATA 地域リモート開発ラボに派遣し、現場で実践的な教育を行うとのことだ。OFF-JT/OJT(Off-the-Job Training/On-the-Job Training)の両面でノウハウを継承し、高水準のマネジメント力・開発力を持つ人材を地域で育成すると述べている。
地域共創の場を創出
地域にいながらも、首都圏の開発プロジェクトに対応することで、先端技術の習得や大規模プロジェクトのマネジメント・開発に関わる機会を提供するという。地域の大学や自治体、IT企業との連携により、地域IT人材の雇用および活躍の場を創出し、地域への定着を促進するとのことだ。
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