NTTデータグループは、生成AIを活用できる人材育成の対象を2027年度までに全社員約20万人に拡大する方針を発表した。これは、2024年10月より全社員向けに開始した「生成AI人財育成フレームワーク」の成果を受けてのものだ。
NTTデータグループによると、2026年度末までに3万人の実践的生成AI人材の育成を目標としていたが、2025年10月時点で7万人が実践研修(Yellowbelt)を修了し、目標を前倒して達成した。今後は、研修の対象を全社員約20万人に拡大し、業務に適した生成AIスキルの習得および実践力の強化を狙う。
同社の育成フレームワークは人材レベルを4段階で定義し、基礎から実践、さらに高度な知識を段階的に習得できる内容となっている。各職種や役割別に生成AI人材要件を策定し、認定プログラムの展開も推進している。
生成AI人材育成フレームワークと今後の目標イメージ
[クリックすると拡大します]
また、Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft、OpenAIなどの主要パートナーとの協働も強化。社員が安全かつ効果的に生成AIを活用できる仕組みや、企業向けの安全な生成AIツールの構築を進めている。これまでにグローバルで2,000件以上の生成AI関連ビジネスを受注しているという。
今後は、職種や役割別の生成AI人材要件を定義し、人財認定プログラムの展開を推進していくとしている。
【関連記事】
・NTTデータ東海、名古屋市教育委員会に校務支援システムを構築 ゼロトラスト型ネットワークとクラウド活用で
・NTTデータ、生成AIの推論をプライベートクラウド環境で完結できるサービスを2025年度中に拡充へ
・NTTデータ、電力データの速報機能を全国展開 災害対応時や平時の電力データ活用に貢献へ
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
