インフォマティカは12月18日、アマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)向けに新しい「Governed Data Lake Management Solution」を発表した。
新機能には、データカタログ、データポリシーの管理と実行、データ保護およびプライバシー管理、クラウドネイティブなデータ統合が含まれている。これにより、企業は信頼性の高いデータを使用して自社のクラウドベースのアナリティクスを拡張し、デジタルトランスフォーメーションを推進できるようになるという。
また、インフォマティカ製品にAWS向けの新機能を実装することにより、Amazon RedshiftやAmazon AthenaなどのAWSサービスのデータ資産を、優れたパフォーマンスで大規模に管理できるようになるとしている。
新しいGoverned Data Lake Management Solutionにより、以下のことが可能になる。
- 企業全体のデータ資産を発見・整理し、ビジネスコンテキストに沿ったメタデータを自動的にキュレーションして補強する。また、データカタログで、データリレーションとデータリネージの追跡を行うことができる
- 手作業のコーディングを必要とせず、データパイプラインを構築できる。また、クラウドネイティブなデータ統合によってオンプレミスのデータワークロードをAmazon S3のデータレイクに移行することが可能
- データ管理ポリシーとデータプライバシーポリシーを定義し、自動的に実行することで、CCPA(California Consumer Privacy Act)やGDPR(General Data Protection Regulation)などのコンプライアンスを順守しながら、信頼性の高いデータを全社に配信できる
- データ品質の問題を自動的に特定して修正し、データレイクの利用者が信頼性の高いクリーンなデータにアクセスできるようになる
また同社は、「Informatica Intelligent Cloud Services」(IICS)クラウド統合プラットフォームを大幅に強化し、ユーザーが最新のビジネスアナリティクスのデータを容易に検索、統合、ステージングできるようにしたという。
- 新しいIICS Athenaコネクタ:Amazon S3内のデータセットを他のデータベースと同様に操作できるようになる。さらに、Amazon Athenaを通じてすべてのAmazon S3データをノーコードで開発できるようになった
- プッシュダウン最適化:AWS内のデータ変換と強化を加速させるとともに、エンドポイントからデータを抽出せずに処理できる
- サーバーレスのクラウドデータ統合とクラウドデータ統合エラスティック:AWS上のIICS iPaaSが、サーバーレスのETL(Extract Transform Load)とETLデータ処理を提供し、キャパシティ管理の簡素化と動的なスケーリングを可能にする。これにより、企業のコスト削減と最適化を実現する
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