1月19日、シトリックス・システムズ・ジャパン(以下、シトリックス)は、本格稼働する政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)への認定水準の準拠を見据え、Citrix Cloudとは別に、日本国内に設置された固有の環境においてCitrix Cloud Japanを立ち上げた。
また、Citrix Cloud Japanから提供される最初のサービスとして、Citrix Virtual Apps ServiceおよびCitrix Virtual Apps and Desktops Serviceの提供を開始したことも発表した。
Citrix Virtual Apps ServiceおよびCitrix Virtual Apps and Desktops Serviceは、仮想デスクトップ/仮想アプリケーションソリューションを提供するSaaS型のサービスだという。個別に構築する必要があった管理サーバー機能をCitrix Cloud Japanからサービスとして提供することで柔軟なデスクトップ基盤選択の自由度を生かしたまま、構築期間を短縮し、セキュリティ対策が行われることによる安全性の向上と運用工数の削減が可能になるとしている。
Citrix Cloud Japanの主な特徴
- グローバル展開中のCitrix Cloudと同様のサービスを、日本独自で展開
- ISMAPへの準拠を予定
- 顧客のデータが海外に出ていかない(障害ログ・監視データを除く)
- 国外の問題によるサービスの影響を受けにくい
VDI関連のサービスから提供を開始するが、今後、様々な新しいサービスをCitrix Cloud Japanで提供していくという。具体的には、Citrix Virtual Apps and Desktopsユーザー向けのHDX接続を提供するGatewayサービスと利用者向けの画面を提供するWorkspace サービスを2021年に提供予定だとしている。
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